1. |
Blur
02:38
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六時の夕景、割れたうつつ
眩暈を堪えて緩やかに起き上がる
見えない蝶が舞ったとき
その横顔は穢れたものを睨みつけ
昔の嘘を思い出していた
あなたは象徴を纏い
悄然とした目、その眼差しが向かう先
魔が差して見通せなくても、この声だけでもと
滲んだ影を踏みしめた
いつだって何も失くせはしない
だから泣くんだ
だから見えないんだ
暗い手許探る夕べ
淡い絵と詩
裏に描き込まれた願い
誰も見ないのに
遠ざかる昨日の未明
見えない轍を睨んでは
隠された痕跡を見出して
同じ言葉をまた繰り返した
幾度も重ねる過ちと嘘
それでも尚も言うしかない
俺は今も、これからも
同じこの場所に留まると
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2. |
滞留
01:09
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享楽を削がれた
等価交換、象徴の死
愁情さえも否認しようとして
両の腕を差し出した
可能性は声明を
網膜に現実を
不能性は明滅を
選択不能な可能性を
奪われたのは俺で
奪ったのも俺で
今対象に、得られない距離と
CもKも大差ないと
あなたは軽蔑の視線を
享楽も不能性も
今は既に消えかけ
残るのはもどかしい
歩くだけのこの脚
××××
××××
もういいと叫ぶ俺には
聴こえなくなった星の聲
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3. |
Distant Star
02:43
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余計な僕らは余計なあなたにまぶしい海を見せようとした
余計な僕らは余計なあなたにまぶしい海を見せたかった
時計が止まって
足も止まって
見えない轍を
未だに睨んだ
この場所だけが今なんだって
この場所だけが僕なんだって
だから殺せない
あなたを殺せない
だから穿てない
眼差しの象徴さえも
酷く
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