1. |
出エジプト
01:09
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語られない
顧みられない
相貌は群像で贖えない
無関係を知った感性は滂沱…考えるほどの時差はなく
映像は幻滅の時間と記録を見つめ返す
散歩しよう 散歩しよう
川べりで昼寝しよう
想像する 現在がいつか濁流に呑まれることを
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2. |
City
01:59
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拘泥 独我論 一つも捨てきれないで
距離だけ変わったって
拘泥 一つも捨てきれないで…
雨に入り込んだ盛る夏の滂沱
鉄のような熱も腐ってゆくのならば
誰も知らぬことはあまりにも無惨で
いつか揺らぐようにと地に埋め文字を残した
俺は昨日の不安に飽きたところだった
取るに足らぬ愁情さえ現実にはないと
わかっているつもりでいた 個体として在ること 堰を切って流れ出した千年前の千年後
終わるならこの場所で 狭い部屋の冷ややかさ
蘇る平熱は 文字が見せた幻
廻る視界の片隅でいつまでも眺めていた
黒い道 割れた瓶
列の中で死んだ人の列
あの日俺は消えた 意味だけを残して
夜のつまらなさまで目の奥に沁み込んで
何度言えばよかった? あれからまた知った
どうしても どうしても 俺は無惨だった
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3. |
Overpass
00:58
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歩き慣れたこの橋が違う意味を持つことに怯える
足がもつれ 金網の向こう 言えなかった理由が聳える
朝を背にして青年は覚える
躊躇うことと世界が消える瞬間を
萌える緑に愛を見つめ
落ちた陽の数を数える
予感が殺した時を見る
時が凪ぐ
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4. |
Tomorrow
02:03
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映じたあの日のユースカルチャーは讃美歌
暗い部屋 遅い時間 世を恨んだ数年後
不能な墓標に未だに憑かれている面白さ
倫理や政治の手の届かない此処で
名指した 眼差した 五メートルの世界観を
言外に 不明快に 間違いだって言っていた
至れない情動 狂えない代償
虚構/現実の無用な思弁と 二十年前の思考と昨日を暗い商品に奪われたくないんだ
未来 死骸 試行 期待
先生達、不能な悲哀を俺は今もまだ秘めていて
全て創作は不可能世界だとしても
刻め この先に不条理と無意味しかなくてもいい
聴こえなくなったほしのこえは今も此処に
今も此処に
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5. |
Song 1
01:01
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嫌ったはずの群衆の街で
人格さえ投下して裏切り
話しかけて 転びかけて 見境もなしに吐きかけて
穿った彼の欲望の脚は
歩くこと以外は知らずに
話しかけて 転びかけて 見境もなしに吐きかけて
浴びるほどの酒により あなたを呑み込めたら
嫌ったはずの群衆の街も 俺を許すのだろうか
無言で叫び韜晦する 人称もわからない過去の願い
算段もつかない やるせない 永遠に続く内省と遡行
今もそうなのか? 消えてくれない過去の願い
百年前の百年後 私の足音 無音に
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